小学校 道徳教科書の光村図書 きみがいちばんひかるとき(小学校)の教材、「だれもが幸せになれる社会へ」の内容です。

小学校 道徳教科書

光村図書 きみがいちばんひかるとき

だれもが幸せになれる社会へ

内容項目 主として集団や社会との関わりに関すること
公正、公平、社会正義
光村5年_ページ_001
1.本教材について
教材名「だれもが幸せになれる社会を」 (光村図書 5学年 p.94 「公正、公平、社会正義」)  
本教材は冒頭に「すべての人は幸せに生きる権利がある。このあたりまえだけど、むずかしいことについて、“だれもが幸せになれる社会を”と“同じでちがう”を通して考えてみよう」と呼びかけている。先に取り上げた「しあわせって何だろう」ともあわせて考えたい。どれも大変良い教材だと思う。 本教材は「しあわせ」という一見個人的なことが社会のあり方と結びついていることを考えさせる教材である。「ハンセン病」は個人がかかる病気だが、社会的な差別や偏見、つまりまわりの眼差しによってつらい生き方を強いられた例である。他の教材についても「社会」という視点を入れることによって見える光景が変わってくる。「手品師」は、手品師が大劇場でのデビューを犠牲にして子どものところへ行ったが、子どもと連絡さえとれれば、子どもを大劇場に招待することもできた。花咲山は「貧困」が自己犠牲を強いている。貧困の克服は今も昔もしあわせのための課題である。同じように平和もまた同様の課題である。戦争のない社会は皆がしあわせになるための重要な条件だ。 発達段階で違いがあるにせよ、道徳を考えるためには「だれもが幸せになれる社会」を作っていくという視点を入れることが必要である。道徳は、社会の中の道徳だ、ということである。
2.本教材を使う際に、特に注意すべきこと ▲まずはハンセン病に関する知識や理解をすることが重要である。子どもたちが調べたり聞いたりすることができればよいと思う。映画やアニメでも「ハンセン病」を取り上げたものがある。(資料参照)
▲タブレットやパソコンルームが使えれば1時間、ネットでハンセン病を調べることができる。
▲キッズコーナーで調べることができるが、ハンセン病に対する国家による本格的な隔離政策は20世紀になって始まったものである。そのことに特に注意したい。
3.ねらい ハンセン病に関する知識や理解をもとに、なぜハンセン病が差別や偏見にさらされてきたのか、考えたり、対話したりしながら自分の考えを深めること、他の病気では同じようなことがないかどうかについても考えることなど視野を広げることをねらいとする。
©2018 人権を大切にする道徳教育研究会
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