小学校 道徳教科書
日本文教出版 いきるちから
フィンガーボール
内容項目 | 主として人との関わりに関すること |
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礼儀 |
1.本教材について
▼ある国の女王が、外国から来た客をもてなすためにパーディーを開いた。客人がフィンガーボールの水を飲んだのを見て、女王は自分も同じようにフィンガーボールの水を飲んだ。作法通りに女王がフィンガーポールで指を洗ったなら、その客はどんな思いをしたことか。・・・(ここまでの内容は各社共通) そのあと【日本文教出版】と【学校図書】では、「お客はあとで自分の間違いを知ったとき、女王のとった態度をありがたく思ったことでしょう。」と続き、女王の行動を「生きた礼儀」の手本として評価している。これでは女王のやり方が唯一の正解であるかのように教えることになり、めざす「考える道徳」になっていない。一方【廣済堂あかつき】は女王の行動の評価までは記載せず、考える余地をつくっている。
2.本教材を扱う際に、特に注意すべきだと考えたこと
〇女王のとった行動が、その時における最善の行動だったとは一概に言えない。はたしてそうすることが善かったのだろうかと疑問を持ったり、ほかの対応を考えたりすることにより、批判的思考や問題解決の力を養う教材として使うのも一案である。
参考資料
3社の教材文は、“吉沢久子作「生きた礼儀と死んだ作法」”のあらすじである。 この作品が収められているのは、「美しい日々のために:少女の生活設計」(吉沢久子著、三十書房、1953年)
3社の教材文は、“吉沢久子作「生きた礼儀と死んだ作法」”のあらすじである。 この作品が収められているのは、「美しい日々のために:少女の生活設計」(吉沢久子著、三十書房、1953年)
参考資料