小学校 道徳教科書の日本文教出版  いきるちから(小学校)の教材、「「ブラッドレーのせい求書」/「お母さんのせいきゅう書」」の内容です。

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「ブラッドレーのせい求書」/「お母さんのせいきゅう書」

内容項目 主として集団や社会の関わりに関すること
家族愛・家庭生活の充実
3年生(日本文教出版)
1.本教材について
 教材名「ブラッドレーのせい求書」/「お母さんのせいきゅう書」
内容項目:主として集団や社会との関わりに関すること―家族愛・家庭生活の充実
光村図書4年p.108 教育出版4年p.76 学校図書3年p.12 廣済堂あかつき3年p.70は「ブラッドレーの請求書」として掲載。東京書籍4年p.104 光文4年p.32 学研未来4年p.64 日本文教3年p.78は「お母さんの請求書」として掲載。東京書籍・学研未来・日本文教は.内容を日本の母と子に改稿している。 
▼のんきに請求書が書ける子ども。子どもたちを取り巻く実態と乖離しているのではないか。現在、家族の変容が指摘されているが、格差の拡大の中で、長時間の労働を余儀なくされている家庭では、子どもが家事をせざるを得ない。そういった家庭で、子どもはのんきに請求書を親に突きつけるだろうか。
▼実際に親が子どもの面倒を見ることができない家庭の子どもたちは、自分で家事をしている(「ネグレクト」問題、子どもが親の面倒を見る「ヤングケアラー」問題)。そのような中で本教材では、お母さんの請求書として、子育ての必要経費と「愛情」に関わる項目にふれ、それを0円とすることで「無償の母親の愛」を強調することになっている。子育てについては家族が多様化する中、担い手を母親に特化することは実態に即していないし、性別役割分業の意識を子どもたちに植え付けることになりかねない教材である。 ▼育児・介護を含む家事労働の経済評価については、議論があるところである(ケア労働論・アンペイドワーク論)。無償という意識を強調することが、対価を求めることはよくないという日本の労働観に沿ったものだと、指摘することもできよう。
▼以上から、クラスの子どもたちの環境に配慮して、この教材は取り上げないという選択もある。
2.本教材を扱う際に、特に注意すべきだと考えたこと ▼母親の無償の愛に特化させない展開を追求し、家事労働を、家族の構成員がそれぞれの状況に応じて  担う「分担」を考える方向を示した。
参考資料 いとうみく『かあちゃん取扱説明書』/村中李衣『かあさんのしっぽっぽ』 (廣済堂あかつきに参考文献としてあげられている)
指導案はPDFをご覧ください。
参考資料
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