小学校 道徳教科書
光文書院 ゆたかな心
誠の碑
内容項目 | 主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること |
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生命の尊さ |
1.本教材について
この話は東京都のある駅のすぐ脇にある踏切での事故(2007年)をもとにしたもの。宮本巡査は、遮断機が下りた踏切に入った女性を救ったが、自分は電車にはねられて命を落とす。そのことを忘れないようにと「誠の碑」が建てられている、という話。 ▼この教材文では状況の説明が乏しいので問題解決的な思考が難しい。例えば、女性が踏切へ入ったわけ、“危険をかえりみず“の状況、命を落とさない他の選択の可能性・・・などの疑問は残る。それらを不問にして褒め称えることはできない。また、「きけんをかえりみず、人の命をすくった人の話です。」と、自己犠牲を賛美し価値あることとして学ばせることは、生命と人権を大切にする教育の観点から問題がある。
2.本教材を扱う際に、特に注意すべきだと考えたこと
〇自己犠牲という一つの価値観に導かれないようにしたい。 そのために、宮本さんの行為や心にとらわれない、別の視点からの授業展開を工夫する。 〇下記は、主眼を ~進んできた安全対策、命を守る人びと~ とする授業案である。
参考資料
〇踏切における交通安全対策(内閣府のHP) 〇踏切事故防止(JR西日本のHP)
参考資料